風 景

愛 媛


 長浜大橋


   訪問日


 2014年 5月


詳 細


 愛媛県 大洲市の肱川河口に架かる道路橋です。
 中央部の18mが跳ね上がり開閉するバスキュール式(跳ね上げ式)で、日本に現存する最古の道路可動橋です。
 長さ226m、幅員5.5mの鋼鉄製で、1935年(昭和10年)に完成しました。

 古くから橋の架かる長浜は肱川の水運の中継港として栄え、上流からは木材が、逆に上流へは生活物資が船で運ばれていました。
 両岸の交通改善の為、橋を架けるにあたり、船に支障しない様に可動橋で建設される事になりました。

 1977年に河口寄りにコンクリート製の新長浜大橋が開通し、国道としての役割は譲りましたが、
 生活道路として近隣住民に利用されています。
 2009年に経産省の近代化産業遺産に認定され、2014年には国の重要文化財に指定されました。

 現在でも開閉機能を有しており、毎週日曜日の13時から点検を兼ねて開閉するそうです。
 鮮やかな赤色に塗装されている外観から、地元では「赤橋」と呼ばれています。


行き方


 松山市から西へ佐田岬に向かって」国道378号線を行くとあります。
 JR予讃線 伊予長浜駅の近くです。










中央の可動部。




左岸の入り口。




橋名板は架橋当時の物だそうです。




トラックの進入防止なのかバリケードがあります。




稼動部の背に取り付けられているカウンターウェイト。








跳ね上がる部分は赤色に舗装されています。




操作室。
一階は機器室のようです。








可動桁の先端。




可動桁は長さ18m、重量が82tあります。
カウンターウェイトのおかげでスムーズに開閉するそうです。








カウンターウェイトとは、重心より離れた位置に掛かる荷重と吊り合う様にする為に設ける重りの事をいいます。
エレベータやクレーン、フォークリフトなどが加重が掛かっても倒れないのは、この重りのおかげです。
エンジンなどに使用するクランクシャフトの慣性力軽減など回転機器にも使用されています。




右岸の入り口。
こちらはレンガが敷かれています。
駅に近く商店街になっているので、観光用に改修したようです。




新長浜大橋より。











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